世界でふたりだけに贈る物語
〜結婚にとらわれない結ばれ方STORY〜
「しるし結び」をご購入いただいたお客様のご感想を、
実話をベースにしたショートストーリーとしてお届けしています。
ふたりの名前を一つにし、想いや願いを刻んだしるし。
それにまつわる物語は、いわば、お客さまご自身が、
お客様おふたりの未来へ贈った手紙です。
story.1
『一緒にいなくても、
ずっと一緒だった。
そして、これからも。』
ずっと一緒だった。
そして、これからも。』
小学校の頃からの付き合い。でも、夫の名字を、自分の名字にしたのは、ついこのあいだでした。
10年前の同窓会で、恩師が口にした言葉。
「なぜ君たちは付き合わなかったのか?」
お互いが描く想いの糸の先に、ずっとお互いがいた。
子どもの頃から40年の時を経て、気付かされた瞬間でした。
その後、これから先を共に歩こうと決めたきっかけは、大好きだった父が、最期を迎えようとしていた時のこと。
コロナ禍で院内には入れないけれど、父の近くにいたい。
そんな私の気持ちに、彼は寄り添ってくれました。
半日近くを、病院の駐車場でいっしょに過ごしてくれました。
今、信頼し、尊敬し、大切にしたいと思える相手のいることが、どれだけ人生を豊かにしてくれていることか。
すれちがっても、かけちがいがあっても、つながっている。
そう思って、ふたりの名前が一つになったストラップを、彼の、52歳の誕生日に、贈ることにしました。
40年という時間も、きっと、私たちはずっとつながっていた。
そして、これからも。